竹上裕子前衆議院「秘書問題」と日本保守党の対応。

日本保守党を離党しようとしていた竹上裕子前衆議院議員は、2025年9月24日、公設秘書を「監禁した」とSNSで一斉に批判された。しかし、本当に「監禁」と呼ぶべき事案だったのだろうか。公開資料や当時の報道を時系列で整理すると、公設秘書の勤務実態や党の秘書人事など、別の疑問が浮かび上がる。
小笠原理恵 2026.07.31
誰でも

まずは公開情報でのこの記事で、この騒動を検証する。次にサポートメンバー限定でこの現場にいて、その一部始終を録音したデータを持つ人物の証言を加えて掘り下げます。

公開情報でのこの騒動

2025年9月24日、日本保守党を離党する意向を示していた竹上裕子衆院議員が、議員会館の事務所で公設秘書らに解雇を通知した。

その直後、日本保守党の島田洋一衆院議員がXに、竹上氏が男性らを伴って事務所を訪れ、秘書に解雇通知を突きつけたうえ、「パソコンのパスワード等を教えるまで部屋から出さない」として秘書らを「監禁」したという趣旨の投稿を行った。

860万以上の再生があったこの投稿 今もX上にある。以下はそのリンク

860万以上の再生があったこの投稿 今もX上にある。以下はそのリンク

島田洋一(Shimada Yoichi)
@ProfShimada
いま議員会館の竹上事務所に竹上議員が取り巻き4人の男を連れて訪れ、秘書たちに解雇通知を突きつけるとともに、パソコンのパスワード等を教えるまで部屋から出さないと監禁。<br />
中川健一秘書が何とかドアをこじ開けて廊下に向かって助けを求める。
2025/09/24 11:29
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さらに、中川健一秘書がドアを開けて廊下へ助けを求め、衛士まで駆けつけたと説明した。百田尚樹代表や有本香事務総長もこれに反応し、「警察案件」「監禁未遂の疑い」などと相次いで発信した。

こうして竹上氏の離党会見が始まる前から、SNS上では「秘書を監禁した議員」という強い印象が広がった。監禁は犯罪を示す言葉である。政治家としての信用を大きく損なう表現でもある。

しかし、この件を改めて確認すると、本当に「監禁」と呼ぶべき事案だったのか、疑問が残る。

「トラブル」と「監禁」は同じではない

当日の状況について、竹上氏側の説明は島田氏の投稿とは大きく異なる。

竹上氏側の説明では、離党会見の前に秘書らへ解雇通知を渡し、公用パソコンのIDやパスワード、議員会館への入館に使用するICカード、鍵などの返却と引継ぎを求めていたという。つまり、部屋からでていくな!ではなく、「パソコンのパスワードやICカード等を返却して解雇通知を受け取ってでていってほしい」だったのだ。動きがまるで真逆だ。

解雇によって事務所を離れる以上、備品やアクセス手段を返却し、必要な引継ぎを行うよう求めること自体は不自然ではない。

一方、秘書側は解雇通知に反発し、パスワードを渡さないために話し合いが続いた。トラブルがあったこと自体は双方の説明に共通している。

しかし、これは監禁したという話ではない。仕事上持ちえた情報を返して、出ていってほしいといっていたのに、出ていかなかったわけだから、「監禁」ではなく「立てこもり」のようにもも割れる。

本人が自由に退室できない状態だったのか。実力で出口を塞がれたのか。暴行や脅迫によって退出を困難にされたのか。それとも、引継ぎや返却をめぐる話し合いを続けるため、秘書側がその場に残っていたのか。

重要なのは、その場に何分、何時間いたかだけではない。その間に何が行われ、実際に退室できない状態だったのかという具体的な事実である。

「監禁」という強い言葉が先行した

竹上氏や秘書双方の説明を十分に確認する前に、「監禁」という極めて強い言葉が党所属の島田議員から発信されたことに違和感がある。党内の問題が発生したら、それを即座に「監禁」ということばで、公開の場であるXに発信する。あまりにも短絡的な行動だ。事実確認もせずに、このような発信をすればどうなるのか、考えることはなかったのだろうか。

その投稿直後、党代表や事務総長も竹上氏を強く批判した。結果として、公設秘書の勤務実態や秘書人事の問題より先に、竹上氏側の犯罪行為を疑わせる印象が広がった。政党の代表、事務方の代表、そして所属議員が党内調査もなしに、公のSNSにその言葉を投稿したのだ。

もちろん、現時点で党側が意図的に竹上氏の信用を失墜させようとしたと断定する証拠はない。

しかし、採用、人事、勤務実態、離党、秘書解雇、「監禁」投稿までを時系列で並べると、単なる労務トラブルでは済まない疑問が浮かび上がる。

核心はサポートメンバー限定記事で

今回の無料記事では、問題の全体像と、「監禁」という言葉をそのまま受け取ってよいのかという疑問を整理した。

しかし、核心はここから先にある。

解雇通知を受け取った秘書たちは、当日どのように動いたのか。パソコンのパスワード、ICカード、鍵などの引継ぎはどこまで行われたのか。誰が何分、何時間その場にいて、どのような会話が交わされたのか。公設秘書は実際に誰のために働いていたのか。党務や党幹部への随行について、必要な手続は取られていたのか。

こうした具体的な証言、資料、勤務実態については、後ほど公開するサポートメンバー限定記事で詳しく検証する。

この記事の核心部分は、サポートメンバー限定記事でお読みいただけます。関係者証言や資料をもとに、竹上氏の公設秘書問題と「監禁」騒動の実態をさらに掘り下げます。

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