山本太郎氏の辞任会見は、謝罪会見だったのか 未払い、疑惑責任から逃げきれるのか?
れいわ新選組の幕引き会見に見えた理由
れいわ新選組の山本太郎氏が、時速149キロの速度違反を受けて代表辞任を表明しました。
【山本会見】
私自身反省しています。今国会ではですね、速度超過に関する法律の強化というものが行われました。私たちの政党もですねこの法案には賛成をしています。その政党代表である私自身が大幅な速度超過をやってしまった。これは言い逃れできるものではありません。大変申し訳ありませんでした。

交通違反の出頭までの時系列経緯 著者作成
本来であれば、これは大幅な速度超過についての謝罪会見であり、代表としての責任を説明する会見だったはずだ。また、週刊誌で繰り返し報じられていた秘書給与詐取疑惑についても、これまで山本代表や大石あきこ副代表は会見に出てこなかった。ここで説明責任を果たすことが期待されるのは当然である。
山本氏は冒頭で、政党代表である自分が大幅な速度超過をしたことは言い逃れできないと述べ、謝罪した。しかし、この謝罪は冒頭の数分間のみで、すぐに、れいわ新選組の代表を辞任し、国会議員を目指す取り組みからも引退すると表明した。
ここまでは、通常の謝罪会見として理解できる。
しかし、問題はその後である。
会見では、速度違反そのものの具体的説明よりも、山本氏の健康問題、代表職の重圧、党内体制のリセット、党名変更、そして幹部たちによる山本氏への称賛に多くの時間が割かれていった。
つまり、謝罪会見のはずが、途中から「山本太郎体制の終了式」、あるいは「山本太郎氏を送り出す会見」のような空気になっていったのである。
速度違反の問題への質問

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山本太郎「何かまずい事でも?」<br />
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望月「議員辞職とスピード違反が結び付いてたんじゃないですか?」
なぜ、処分が出てから公表まで時間がかかったのか。
党はいつ把握していたのか。
本人は警察や検察の手続きをいつ受けたのか。
罰金9万円の略式命令と免許停止90日の行政処分を受けた代表に対して、党が「厳重注意」で済ませた判断は妥当だったのか。
支持者や国民に対する説明責任をどう考えているのか。
参議院議員辞任会見の直後に大分県警へ出頭しているという時系列を指摘し、説明を求める質問もあった。
これが本来の焦点である。ところが、繰り返しになるが、会見では速度違反そのものの説明は冒頭でほぼ終わり、その後は健康問題と政治的総括へと話が移っていった。
この会見は健康問題ではなく、大幅な速度超過で刑事処分と行政処分を受けたことだ。政治家として、法令違反と公表の遅れ、そして党としての対応について説明責任がある。赤切符を切られ、刑事事件として罰金刑を受けた重大な事案に、党の厳重注意処分だけで済ませるのは軽すぎないか。
そこが十分に深掘りされないまま、会見全体が「健康上の理由による引退」と「山本太郎体制の総括」に挿げ替えられていったことに強い違和感がある。
謝罪会見が、山本氏やれいわ新選組への称賛会見に。
さらに不気味だったのは、幹部たちによる山本氏への称賛である。
山本氏を「奇跡の政治家」「憲政史上初の市民政党を作った人物」「天才」と表現する発言があった。政治的洞察力、行動力、礼儀正しさ、面倒見の良さを語る場面もあった。高井氏は、自分は山本代表に政治生命を救われた、命も救われたと語った。
これは大幅な速度超過について説明する会見だったはずである。謝罪と説明責任の場で身内同士が功績をたたえ合う構図となれば、国民は煙に巻かれたような気分になる。
会見後半では、代表選、党名変更、役職のリセットについて説明があった。代表選は7月17日告示、7月31日開票。新代表選出後30日以内に党名を変更する。さらに、山本太郎体制で付与されていた共同代表、副幹事長、政策委員、総支部長などの役職や構成員資格を、いったんリセットするという説明である。
ここで私は、さらに強い違和感を覚えた。
速度違反をしたのは山本太郎氏本人である。その責任として代表を辞任する。ここまでは分かる。
しかし、なぜそれによって、共同代表、副幹事長、政策委員、総支部長など、ほかの幹部や役職者まで一斉にリセットされるのか。このれいわ新選組の組織の中核を担った人たちが同時に一度に消えてしまう。代表戦が終われば、れいわ新選組の秘書給与詐取疑惑や速度違反といった様々な問題に対して責任をもつ人物がいなくなる。政党自体もなくなる。
代表戦と同時に、説明責任を持つ人が見えなくなるのではないかと危惧してしまう。
政党交付金、党があつめた寄付金、未払い給料等のお金の問題
もしこれらの役職に役員報酬や手当、活動上の待遇が伴っていたのであれば、それは単なる肩書の問題ではない。金銭の問題であり、生活の問題であり、雇用や委嘱の問題でもある。代表戦までは山本太郎氏たち役員がこれを取り仕切ることができる。
れいわ新選組に詳しいジャーナリストの榎田新右衛門氏は以下のようなポストを出した。役員のリセットも代表辞任も、総会を開くこともなく密室の役員たちだけで決まった。
残った資金をどうするのかも、彼らが決めるのだろうか?

・退職金名目で幹部やオキニ重点配分<br />
・海外口座などを使ったロンダリング<br />
・代表イズム継承者にミッション遂行のための重点配分<br />
・ファミリー企業への巨額発注<br />
などなど。
党規約上、どのような根拠で解任するのか。
役員報酬や手当はいつまで支払われるのか。
政策委員や総支部長としての地位は、雇用なのか、委嘱なのか それとも政治的役職なのか。
突然リセットして、法的・労務的な問題はないのか。
このような説明が必要だが、会見ではそうした説明はほとんどなかった。
政党の役職や報酬は、創始者の気持ちによって消したり残したりするものではない。政党であっても、人を雇い、役職を与え、報酬を支払い、活動させてきたのであれば、そこには組織としての説明責任がある。
党関係者への事前説明はなかった。
この決定は、れいわ新選組の議員や関係者に十分な事前説明がなかった。

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たった今、党からの通達が来ました。<br />
構成員資格の終了ですって。<br />
<br />
凄いことしますね。<br />
誰一人救うつもりもないことがよく判ります。<br />
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投じてくださった一票一票をどう思っているのでしょうか?<br />
怒りしか覚えません。<br />
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#れいわ新選組
突然、議員候補として、次の公認のローテーションを待っていた人物に、構成員資格の終了という通知がやってくる。事前にも何の確認もない。役職解除や、報酬、活動基盤に関わる重大な処遇変更が通知される。
もし本人たちも会見で初めて知った、あるいは会見後に連絡を受けたという状態だった。これは組織運営としてはかなり乱暴だ。明日から、れいわの議員たちやスタッフ、現場がどうなるのかということには何の配慮もない。
支部長が外れる。
政策委員が外れる。
公認ローテーションが消える。
党名が変わる。
事務所の家賃は誰が払うのか。
支部経費はどうなるのか。
支援者には誰が説明するのか。
ここを語らないまま「新体制で自由に」と言われても、現場は大混乱だろう。
れいわ新選組とお金
れいわ新選組には、政党交付金が入っている。さらに、寄附や会費で支えられてきた構造もある。「れいわオーナーズ」という年会費制の制度もある。オーナーズは年会費4000円、プレミアムは1万円以上とされ、代表選挙で投票権を持つ存在だと説明されている。つまり、れいわ新選組は、国費、寄附、会費、オーナーズ制度によって支えられてきた政党なのである。
それにもかかわらず、突然、山本太郎氏とそのお気に入りの側近だけで、党名変更や役職リセット、支部長や政策委員の地位の終了が決まる。
地方の候補者や議員は、どうなるのか。
ここからまさに金銭の問題でもめるはずだ。
今年度の政党交付金はどうなるのか。
オーナーズの年会費はどう扱われるのか。
寄附金は新体制に引き継がれるのか。
支部経費は誰が管理するのか。
支部長を外された人の事務所費はどうなるのか。
公認予定やローテーションを前提に活動してきた人はどうなるのか。
党名が変わるのであれば、寄附者や会員への説明はどうするのか。
こうした現実的な金銭問題が、これから一気に噴き出す可能性がある。
政党は、単なるファンクラブではない。公金が入っている。支持者から金銭を集め、候補者を立て、国会議員を持ち、地方議員を抱え、人を雇い、政策を掲げる公的な政治組織である。代表が辞めたから、党名を変えるから、役職をリセットするからと突然いわれた議員たちは、どのように支援者に説明するのか?
そもそも、れいわ解散後にお金は残っているのか。
過去の問題について旧役員は説明せず、同窓会のような会見を開いて終わりにするという。問題は消えるわけではない。残されたれいわの議員たちが途方にくれる未来が見えている。
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